「ただいまー!」

「久しぶりだな、ここに帰ってくるのも」


 久しぶりの休暇、幼馴染の日番谷と は家に帰っていた。

 2人は護廷十三隊の隊士で、日番谷は十番隊隊長。

  は、四番隊。

 隊長が休みをもらうのはあまりないのだが、日頃多くの仕事をこなしている為、くれたらしい。


 久しぶりの我が家に日番谷はちゃぶ台に頬杖をつき、 はごろんと寝転がっていた。















   僕は、ずっと君と共にいる。















「こんなにゆっくりできるなんて幸せ〜」

「そうだな。最近忙しかったからな」


 寝転がりながら伸びをする。

 彼は頷き、そんな彼女を見る。

 帰って来た時に開けた窓から入ってくる風が気持ちいい。


「なんだか眠くなってきちゃ…う……」

「って、言ってるそばから寝るなよ」


 日頃の疲れが溜まっているせいか、 はすぐに眠りについてしまった。

 3秒よりも早く。

 溜息をついて、彼女の寝顔を眺める。

 昔から変わらねえな、こいつも。

 寝る時は誰よりも早かったからな。

 日番谷は傍にあった布をかけてあげると、自分も彼女の横で眠りについた。

























 もうお昼。

 2、3時間寝ていたらしい2人は、ようやく起きた。


「ふわぁ〜、よく寝た〜」

「……」


 んーっと は伸びをする。

 何も言わない隣にいる彼を見ると、まだ完全に覚醒していないのか、いつもより険しい顔をしていた。

 そんなに低血圧じゃなかったと思うんだけど…。

 クスクス笑っていると、日番谷はじろりとこっちを睨む。


「何笑ってんだ、

「別に何でもないよ?いや〜貴重なものを見れたと思ってね」

「貴重なもの?」


 訝しげにするが、気にしないでと は手を横に振る。

 彼は少し気になったが、まあいいかと立ちあがろうとしたその時、体制を崩した。



「!?」



 死覇装の裾を に踏まれていたらしい。

 なんとか崩した体制を立て直そうとしたが上手くいかず、そして……。




「と、冬獅郎…?」




「すまねえ」




 日番谷は彼女に覆いかぶさる――――つまり、押し倒した体制になっていた。

 彼女は、ぱちぱちと瞬きをしている。

 謝ったきりどかない彼は、何かを考えている様子。

 そして、何かを思いついた…又は決意した表情に変わり、だんだん顔を近づけていく。

  は、何をされるのかと不安に思い、ぎゅっと強く目を瞑った。






「………!?」






 優しく触れる唇。






 一瞬だったけれど、絶対に触れた。

 彼女は最初何をされたのか理解出来なかったが、すぐに理解する。

 すると、顔は一気に林檎より真っ赤に。

 自分の唇に触れ、不敵な笑みを浮かべている日番谷を見上げた。



「な、な、何してんの、冬獅郎!?」



「……したかったんだよ」



「へ?」



 彼の言葉に呆気にとられる。

 したかったって…どういう事?

 困惑している彼女の上から退き、ちゃぶ台に寄りかかるように座る。

  はそんな彼をまじまじと見て、自分を起き上がる。

 日番谷は別の方向を向いている為、今どんな顔をしているか分からないけれど、これだけは確か。

 きっと、顔は赤く染まっているはず。

 だって、耳がほんのり赤くなってるから。

 クス、笑うと、立ち上がった。



「もうお昼でしょ。何か作るね」



「…俺は」



 昼食を作ろうと台所へ行こうとしたが、声がしたので振り向く。

 日番谷は窓の方を向いているのではなく、こちらを向いていて。

 真剣な表情に、思わずドキッとした。






「俺はずっと…お前と共にいる。いつか、ここにまた住もう」






「……」






 今日は驚くことばかりだ。

 久しぶりの休暇で、家に帰ってきたら口付けをされ告白もされて、それと一緒にプロポーズまでされて。

 驚きと嬉しさが混ざった変な感じ。


  は彼の前に座り、頬に唇を寄せた。






「…はい。私もずっと貴方と共にいます」






 にっこりと満面の笑みを浮かべる。

 彼が頬に手を伸ばすと、どちらともなく顔を近づけ、もう一度口付けた。


 お互いの唇が離れると、彼女は昼食を作る為にもう一度彼に背を向ける。






「絶対離さないからな、覚悟しろよ」






  の背中にそう言う日番谷は、不敵な笑みを浮かべていた。

































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野薔薇様、お待たせしましたです!

リクエスト夢、やっと書き終わりました!

長い間お待たせして申し訳ありません(土下座)

甘甘の幼馴染で不敵な笑みをいう設定を元に書かせていただきました〜。

ど、どうでしょうか?

返品はいつでも受け付けておりますので、遠慮なくどうぞ☆


キャラレスのお返事&リクエスト、ありがとうございました!     2006 / / 13 かりん


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