1. Family's Sister
テニスの王子様 // 連載ヒロイン
「最近、どうしたの？」
「何だよ、突然」
「何だよって…。だって景吾達、何か相談しているような気がするんだもん」
「別に俺達相談してないよ。ね、赤也クン？」
「ああ、別にしてねえけど？」
「そんなに気にしてくれてたの？」
「当たり前じゃない！家族だもの。気になるわ」
「家族、ね…。俺はそう思ってねえよ」
「え…？」
「確かに俺達は家族だけど、お前だけは違う。1人の女として見てるぜ？」
「え、それって…」
「あ～ずるい、景吾クン！俺だって、そう思ってるよ！」
「あーん？お前の場合、本当かよ？信じられねえな」
「景吾クンだけには言われたくないよ。俺と同じじゃん」
「何だと！？」
「ちょ、ちょっと喧嘩はやめてよ、2人共っ」
「…はあ、また喧嘩ね…。あきないよな、2人共」
「全くだね。いい加減やめてほしいよ」
2. 日番谷冬獅郎
BLEACH // 連載ヒロイン
「……なあ」
「ん？」
「いつまでもお前は、俺の傍にいてくれるか？」
「………ぷっ」
「な、何笑ってんだよ！」
「だって、冬獅郎くんがそんなこと言うなんて、珍しいと思っただけ」
「…うるせえ」
「もう、冬獅郎くんったら。そんなに心配しなくても、私は傍にいるよ」
「……」
「私もそう思ってる。だから、冬獅郎くんもいてくれる？」
「嫌ならそんなこと聞かねえよ。俺にはお前が必要なんだからな」
3. 春華
tactics // 白天狗
「鬼食い！」
「うわっ！何だよ、急に飛びついてきて…」
「嫌だった？」
「別に嫌じゃねえけど、どうしたんだ？」
「んー？別に何でもないよ。ただ鬼食いに会いたくて、飛んできたの」
「……暇なんだな、お前も」
「そういうこと言うの？だって、山にはスギノ君いるし、何もすること無いんだもの」
「スギノもよく来るぞ、此処に」
「そうなのよね～、神様なのに…。何とかして、鬼食い！」
「俺かよ！？じゃあ、その代わり、もっと会いにきてくれ」
「もちろんだよ、春華！」
4. ヒノエ
遙かなる時空の中で3 // 短編と同じヒロイン
「俺、姫君にお願いがあるんだけど、いいかい？」
「私にお願い…？珍しいね、ヒノエく…じゃない、ヒノエ」
「今、”くん”つけようとしたね？」
「し、してない、してない！ちゃんとヒノエって言ったよ！」
「……まあいいけどさ。俺のこと、本名で呼んでみてくれない？」
「本名…？」
「そ、俺の本名だよ。藤原堪増。これは呼び捨てでも、”くん”つけてもいいぜ」
「なんか、恥かしいなあ……。えっと、堪増……くん」
「ふふ、やっぱりサイコーだね、俺の花嫁」
――ちゅっ。
「ちょ、ヒノエくんっ！……あ」
「柔らかくて甘いお前の唇で、俺の微熱をもっと感じて。ね、姫君？」
「も、もう、ヒノエったら…っ」
